報道によれば、ジャック・マー氏に対する要求は中国の金融部門の規制当局において数年来続けられている。最大手国営銀行の頭取らは、同氏の企業に預金者たちの金銭が集中することに不満を抱いていた。マー氏はそれに対し、人々が自分の資金を投資する自由を規制する試みだとして彼らを非難していた。
そうした中、11月3日に中国政府は、世界最大手となる可能性のあったアントグループのIPOを停止した。
規制当局は、同企業は情報公開の必要要件または必須条件を満たさない可能性があると判断した。
この決定前日、中国人民銀行と他の3つの規制機関はマー氏と彼の企業のトップマネージャーのエリック・ジン氏とサイモン・フー氏を状況審議のために呼び出した。
アントグループは344億ドル(約3兆5600億円)の調達を見込んでいた。
同社の将来的な投資は投資家間で巨大な投機と呼ばれていた。
ブルームバーグによれば、現在、マー氏の帝国は危機的状況にあり、アントグループの主要なトップマネージャーらは実際毎日、彼らの認可を得るため、規制当局と連絡を取っている。
同時に、マー氏個人の破綻については話が及んでいないとブルームバーグの情報筋は見込んでいる。