そうしたうちの1校、島根県奥出雲町の県立横田高校では年明け2月から女子のスラックス着用が可能となる。現在、購入希望者をつのっている段階だ。学校側は、現状は女子のみの変更の段階と話している。
実際、これは女子にスラックス着用を許可するだけの話にはとどまらない。制服の解釈を広げるためには制服を作るメーカーが、子どもの現状に感度よく反応しなければ実現できない。繊維ニュースの報道によれば、そうしたメーカーのひとつ、菅公学生服は男女同のブレザー制服など、誰もが無理なく着用できるノージェンダー・デザインとして、LGBTに配慮した制服作りを行っている。
菅公学生服株式会社の調べ(スラックス採用校数累計)では2019年の初めの段階で日本で女子生徒にスラックスを導入する学校は全国におよそ800校もあった。前年は600校。着実にその数は増えている。
スラックスを選ぶ女子生徒らの理由は「動きやすい」「暖かい」など様々だが、これは痴漢からの防犯にもなり、ジェンダーフリーにつながる。
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