古代ローマの遺跡から屋台が発掘 食べ残しまで確認【動画】

約2000年前の火山噴火で灰に埋もれた古代ローマの都市ポンペイ遺跡から屋台が完全な形で発掘された。屋台で提供されていた食事の食べ残しも発掘されたという。南イタリアのナポリにある世界遺産のポンペイは紀元79年、ヴェスヴィオス火山の噴火により、わずか1日で灰に埋もれたことから、発掘される遺物は保存状態が非常に良いとされている。
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ポンペイ遺跡公園のサイトによると、現代社会でいうところの屋台に相当する「テルモポリウム」というカウンターが遺跡から発掘されたという。

​こうした屋台はこれまでにも発掘されていたものの、完全な形で発掘されたのは初めてとのこと。

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ポンペイ遺跡公園の管理者を務めるマッシモ・オサンナ氏はプレス・リリースで次のように記している。

これはポンペイの日常生活を知るうえで助けとなるほか、テルモポリウムの研究を行う上でまたとないチャンスです。なぜなら、こうした種類のテルモポリウムが完全な形で発掘され、最新技術によってはじめて可能となるような実験がすべて実施できるからです。

テルモポリウムには様々なフレスコ画が施されているほか、そこで提供されていた食品の食べ残しもあわせて発掘されたという。テルモポリウムから見つかった壺にはアヒルの骨が発見されたほか、豚肉やヤギ肉、魚、カタツムリなどの食べ残しも確認されている。こうした遺物からも、当時の料理で使用されていた食品の多様さを知ることができるという。

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