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日本の研究者 血液の不可逆的老化のメカニズムを解明

日本の東京大学医科学研究所の研究者らが、これまで明らかではなかった血液の老化メカニズムを解明した。このメカニズムによって造血細胞は再び活性化することはない。研究報告が医学誌『Journal of Experimental Medicine』で発表された。
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研究者らは生後8週間の若いマウスに20ヶ月のマウスから抽出した古い血液幹細胞を移植した。その結果、古い細胞で遺伝子の活性が変化し、それらを若い細胞のように見せかけるが、しかし、機能は再生していないことが判明した。

研究者らが解明 細胞ががんや老化をどう防止するか
このことは、DNAへ結合されたメチル基の数は変化しておらず、つまり、細胞は実際には若返りを行っていないということを表している。

同時に研究者らは、この結果が加齢による血液疾患の治療で新たな方法を開発する力となることに期待している。今後の研究は、古い遺伝子幹細胞の機能に不可逆的な影響を与えているメカニズム発生の解明が中心となる。

以前、ドイツの研究者らは、あまり高くも低くもない血中の鉄分レベルの維持が老化を遅らせる重要な鍵となる可能性を明らかにした。

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