「まさに今の段階で交代間近の米政権から我々は必要としている全情報、最重要の安全保障に関する情報を得ていない。私はこれは無責任以外のなにものでもないと考える。」バイデン氏は28日、このような声明を表している。
バイデン氏は、自分のチームは予算の準備とその執行を管理する米行政管理予算局の政治的指導部からも障害を突き付けられていると明かしている。
クリストファー・ミラー国防長官代行は、米国防省は全権移譲のために可能な限りのことを行っているとし、同省はバイデン氏のチームには要請されたよりもはるかに多い、5000を超す文書をすでに手渡していると明言した。
こうした一方でCNNの消息筋は、米国防総省は最重要問題についてはバイデン・チームとの会談にまだのぞんでいないと明かしている。
12月半ば、米国防総省はバイデン・チームとの間の全権移譲に関する話し合いを全て取りやめた。ミラー長官代行はその理由について、クリスマス、正月シーズン中はこうした作業を一時停止することについては双方の決定によるものと説明しているものの、バイデン・チーム側はそうした提案に同意した覚えはないとこれを否定している。