米国 中東に空母を留めているのはイランからの「脅威」が原因

ソマリアからの米軍撤退における警備を担当した米海軍の原子力空母ニミッツは、イラン政府から米政権への脅威にさらされる中、中東に留まることになる。クリストファー・ミラー米国防長官代行が3日、声明を発表した。
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ミラー氏は、「イランの指導者は最近、米政府の(ドナルド)トランプ大統領や他の政府関係者に向けて脅迫を行っていることから、私は空母ニミッツの再配備計画の停止を命じた」と声明で述べている。

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イランのムハンマド・ジャヴァド・ザリフ外相は以前、米国がイランとの戦争を始める口実を探していると発表した。またザリフ外相は、イラクのインテリジェンスからの情報を引用し、「イスラエルの諜報員が米国人への攻撃を企てており、政権を去るトランプ氏に対し、嘘の理由で戦争に向かわせ出口のない状況に追い込んでいる」と述べた。また、ザリフ氏は「どんな花火でも」不幸な結果になると指摘している。

一方、イランの司法長官エブラヒム・ライシ氏は、イラン政府はトランプ氏をイラン革命防衛隊の精鋭部隊のソレイマニ司令官殺害事件の「ナンバーワン」の被告と捉えていると発表している。ライシ氏は、トランプ氏が「これにより罰を受けないとは考えられない」と指摘した。


ソレイマニ司令官の死亡

特殊部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官は2日夜、イラクの首都バグダッドの空港で米国の空爆によって殺害された。ソレイマニ司令官と共にイラクのイスラム教シーア派組織「人民動員隊(Hashed al- Shaabi)」の司令官数人も死亡した。

米国防総省は、バグダッドの空港への攻撃はトランプ米大統領の承認を得ていたと発表した。米国はソレイマニ司令官について、在イラク米大使館やイラクにある有志連合の基地への襲撃に関与していたと考えている。 

イランのザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「国際テロ行為だ」と指摘した。

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