降誕は、深夜に行われる教会の祭典奉神礼(礼拝)の中で祝われる。モスクワおよびロシア総主教のキリル1世は今夜、伝統に従い、国内総本山である救世主ハリストス大聖堂で降誕奉神礼を行った。同大聖堂には数千人の信者が集まった。
降誕祭の礼拝のため正教会には通常多くの人々が集まるが、ロシア正教会では、教会の閉鎖は教区信徒のために緊急事態体制の際に限定された。また、新型コロナウイルス感染症に関しては、ロシア正教会の教会では2020年春に導入された規制が実施されている。聖職者と教会のスタッフ(および信徒)は、懺悔の時間を含め、教区信徒と接触する場合、マスクの着用が義務とされた。
キリル総主教は信者らに対し、「聖なる祝日を私たちが善行を行うための特別な時間にしましょう。この恵まれた機会に際し、イイスス・ハリストスの降誕を称えましょう。そのためにも隣人に慈善を示し、必要とする人に援助を行い、悲観している人を慰めましょう。おそらく、まずそれが必要なのはコロナウイルスに感染し、またはその後遺症に苦しんでいる人たちとなるはずです」と呼びかけた。