スペイン政府は今後数日の間に気温が低下することから雨氷が発生するとして、市民に警戒を呼び掛けている。
マルガリータ・ロブレス国防相は国営ラジオの取材に応じた中で、スペイン全土を襲った暴風雨と豪雪について「完全に前例のない事態」とコメントした。スペインに到来したサイクロンは予想を上回る勢力で各地に被害をもたらしているという。
マドリードやトレドといった大都市では軍が出動し、災害対策にあたっている。マドリードは国内の中心部にあり、各鉄道事業者の主要な路線が通過することから、電車の運航ダイヤにも大きな乱れが生じている。また、車での移動が困難となっているため、スキーやソリで移動する人々の姿が随所で見られている。