研究結果が雑誌『Science』で発表された。
研究者らは今後10年間の新型コロナウイルスに関する状況を予想するモデルの開発に取り組んだ。研究者らは、この期間に新型コロナウイルスは風土固有のウイルスに転じるとの見解を示している。
研究データは、4つの風土的菌株であるヒトコロナウイルスの感染は、まず若年齢で発生するようになり、その場合、短期的なIgMと長期的なIgGの2つのタイプの抗体が作られることを示している。
研究者らは、新型コロナウイルスが風土化した際、感染はまず3歳から5歳の子どもたちに発生し、発病の際には軽度の風邪のような症状が現れると予想する。高齢者が感染した場合、幼少期に生成された抗体が免疫保護を保障し、症状は軽度となる。
研究者の考えでは、大規模なワクチン接種はこの場合不要となるが、それはワクチンが繰り返えされる感染からの保護を短期間しか提供しないためだ。しかし、現段階ではワクチン接種は必要とされている。
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