同通信社によると、長期契約を結んでいるアジアの一部の製油所では、国営石油会社「サウジアラムコ」からの原油供給量が、2月には予定より20〜30%減少する。この供給量の減少は、アジアの原油需要減少と重なる。しかし少量の原油を供給する契約は、全て完全に履行される。また、サウジアラビアから欧州への2月の原油供給は、全く予定されていない。同通信社は、サウジアラムコは1月初め、アジアや米国向けの原油販売価格を引き上げたと指摘している。
サウジアラビアは、原油価格の安定的な成長に対する関心を隠していない。そのため、秋から冬にかけて石油需要が減少する中、同国は市場を支えるために真剣に譲歩してきた。
同通信社によると、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の合意の下、ロシアとカザフスタンは2月と3月、サウジアラビアの割り当て分を利用して原油を増産する。
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