ベルギーの市当局が謝罪 16世紀最後の「魔女」の火葬について

400年以上前にベルギーのリール市でカテリン・ファン・デン・ブルクが「魔女」として火葬された。彼女は拷問にかけられ、自分は魔女であり、悪魔と性交をしたと自白した。数世紀を経て同市当局は公式に謝意を表明することを決定した。サイト「The Brussels Times」と「Vice」が報じた。
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1月20日にリール市当局は公式に謝罪を行う。この日は当時40歳だったカテリン・ファン・デン・ブルクの死刑が執行されて430年にあたる。彼女は馬の突然の死と彼女の家の火事から魔女と非難され、また裁判所もカテリンがキリスト教の祈りを思い出すことができないと指摘した。

拷問を受け、彼女は自分が魔女であり悪魔と性交をしたと自白した。2人の地域の女性が彼女に対する証言を行い、彼女らには魔女として他の誰かの名を挙げるか、または自身が処刑されるかという選択が迫られた。カテリンは絞首刑となり、その後、中央市場の広場で火葬された。同時に彼女の母親も魔女と非難され同様の仕打ちを受けた。

カテリン自身は、拷問を受けても自分が助かるために他の人を「魔女」だと名指しすることを拒否した。

リール市の中央広場には「魔女の石」と刻まれた石碑が設置された。カテリンが火葬された年忌として当局はこの地に新しい石碑を設置し、そこには事件の詳細が記されることになる。

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