FoxNewsが匿名の消息筋による証言を報じたところによると、イラン軍が発射した長距離弾頭ミサイルのうち1発はインド洋を航行していた商船から36キロの距離に落下したほか、2発の弾道ミサイルが米海軍の空母「ニミッツ」から160キロの距離で爆発した。
ミサイルは地平線の向こうで爆発したことから、ニミッツとその補助艦に爆発の様子は確認できなかったという。ただし、爆発時にミサイルの破片が長距離に拡散したとのこと。
イランのタスニム通信は16日、イラン軍が弾道ミサイルの発射を行い、1800キロの距離にある目標物の破壊に成功したと報じた。
報道によると、イスラム革命防衛隊(イラン軍の一組織)は「様々な等級の長距離弾道ミサイル」を発射し、インド洋の北部に設置していた目標物の破壊に成功したという。
米国との関係が緊張する中、イランはオマーン湾やインド洋で一連の軍事演習を実施した。クリス・ミラー国防長官代行が1月上旬に発表したところによると、米国は当初、空母の撤退を予定していたが、イラン側からの「脅迫」を受けて撤退を取りやめたという。
イランではソレイマニ司令官の暗殺から1年の節目を迎えており、政府は反米路線を先鋭化している。一部のメディアは退陣間近のトランプ大統領がイランに攻撃を実施しかねないとも報じており、そうした攻撃を未然に防ぐためにも今回のミサイル実験が実施された模様。