拘束されたロシアの野党指導者、拘置所で2週間の隔離

ドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港で拘束された野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏は連邦検察委員会の拘置所「マトロスカヤ・チシナ(船乗りの静寂)」で2週間の隔離期間に入った。公共監査委員会(ONK)モスクワ本部のアレクセイ・メリニコフ書記長が明らかにした。
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反汚職基金の主宰者で、ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間で17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された

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モスクワ州ヒムキ市裁判所は18日、ナワリヌイ氏の拘置期間を30日とする決定を下した。ナワリヌイ氏は検察の拘置所に輸送され、モスクワ州裁判所が容疑者の逮捕に関する提訴を検討する。

現在、ナワリヌイ氏は国外から到着後の隔離期間を拘置所で送っている。ナワリヌイ氏が収容された拘置所は3人部屋となっており、そこに1人で新型コロナウイルス感染拡大防止措置の隔離期間を過ごすことになっている。ONKのメリニコフ書記長がSNSのテレグラムに投稿したところによると、ナワリヌイ氏は拘置所内で食事をとっているほか、生活に必要なすべてが提供されているという。また、手紙のやり取りを許可されているほか、拘置所内に設置されている小売店で物品の購入もできるとのこと。ナワリヌイ氏がメリニコフ書記長に語ったところによると、拘置所の職員から精神的、肉体的暴力は受けていないという。

ナワリヌイ氏の拘束を受けて、欧米諸国は同氏の速やかな釈放を要求しているほか、ロシアに新たな制裁の導入を検討している。これに対し、ロシア外務省は主権国家の司法を侵害する行為にあたるとして、介入を批判している。


​ナワリヌイ氏は先にロシアへ帰国するとのメッセージをYouTubeチャンネル上で発表していた。これに対し、ロシア連邦刑執行庁は同氏の帰国後、速やかに拘束するとしていた。

ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことを受けてロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。

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