インドの州 中国を想起させる理由でドラゴンフルーツを改名へ

インドのグジャラート州政府は果実の「ドラゴンフルーツ(ピタヤ)」が中国文化を想起させるとして、名称を変える決定を下した。
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グジャラートはモディ首相の生まれ故郷。CNNの報道によれば、そのグジャラート州ではこれから先はドラゴンフルーツは「カマラム」と呼ばれることになる。

果実の改名が決まる数か月前、モディ首相は乾燥した地域で栽培を成功させているとしてグジャラート州の農家を褒めていた。

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この果実を栽培して5年という地元のある農家は、「インド語の名称は私たちにより多くの幸せをもたらしてくれるはず。インドの果実として受け止められレば、売り上げも増えるという手ごたえがある」と語る。

反体制派はこの決定は他のひっ迫した問題から注意をそらすための「トリック」として痛烈に批判した。

この果実は隣のマハラシュトラ州でも、インド北東部でも栽培されているが、CNNの指摘によればグジャラート州以外の場所では改名の動きはない。


インド、中国の間の矛盾

中印関係の一番の躓き石はカシミール地方の北部山岳地帯とインドのアルナーチャル・プラデーシュ州の一部の帰属問題。1962年にはこれをめぐって領土戦争も行われており、その結果、アクサイチン地区に実効支配ラインが引かれ、インドはヒマラヤの領土の一部を失った。

平和維持協定は結ばれたものの、両国とも領土要求では一歩も譲っておらず、中国は未だにインドのアルナーチャル・プラデーシュ州の3500平方キロの地域に対する支配権を得ようとしており、インドはジャンム・カシミールの4万3000平方キロを超す面積を違法に占拠したとして中国を非難している。こうした係争地では定期的に国境警備隊員の間で様々な小競り合いが起きている。

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