世界の銀と仮想通貨を「占領」か レディットのトレーダー軍団

米国で人気のネット掲示板「レディット」を利用する大規模な投資グループは、過去に多くの米国企業の株価を「引き上げた」ことがある。そのグループが今回、銀や仮想通貨などの株価で自分たちの力を試そうとしている。ブルームバーグ通信が報じている。
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この動きにより、銀の採掘企業の株価が前日に突然値上がりを始めることとなった。

同通信社は、「レディットで名前が挙がったFirst Majestic Silver Corp.の株価は、39%急騰した。レディットの投資家はその後、IShares Silver Trustに目を向け、同社の株価は7.2%上昇した」と報じている。

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銀先物の価格は28日、1時間半の間で「特に理由もなく」6.7%上昇し、その後調整されたものの、29日に再び2.1%上昇している。

小規模の仮想通貨「ドージコイン」もレディットで取り上げられた後、その価格は28日に800%以上急騰した。この動きにより、「WallStreetBets」という同掲示板のトレーダーグループに注目が集まっている。仮想通貨のデータを発信するサイト「CoinMarketCap」によると、ドージコインの価格は29日時点で374%上昇した状態であり、0.06ドル(約6.3円)に達している。

ブルームバーグによると、WallStreetBetsは以前、ゲームソフト小売大手「ゲームストップ」の株価を急騰させたことがある。その後、同グループは取引を制限され始めたことで、非常に小規模な企業の株価を「膨らませる」行為を続けているという。例として、KYN Capital Groupの株価は180%も上昇し、従業員5人の小さな石油会社New Concept Energy Inc.の株価はほぼ1000%急騰した。


レディットと「膨らんだ」ゲームストップの株価

WallStreetBetsが市場を初めて驚かせたのは、「ゲームストップ」の株価を急騰させた出来事だった。その後、同グループはAMCエンターテインメント、コス社、ベッド・バス&ビヨンド、ネイキッド・ブランド・グループ、さらには米国最大の航空会社「アメリカン航空」や他の企業の株価に影響を与えている。

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