ライエン委員長は欧州医薬品庁(EMA)によるアストラゼネカの検査が終了したことを明らかにし、EU域内での利用を許可する方針を示した。アストラゼネカのワクチンは域内でおよそ4億回分が供給される見通し。
ECとEMAはすでにファイザー社とモデルナ社のワクチン利用を許可している。EU内ではそれぞれ6億回分と1億6000万回分の契約が成立している。
さらにECは米ジョンソン・エンド・ジョンソン社や、仏サノフィ社と英グラクソ・スミスクライン社、独CureVac社が開発したワクチンについても購入の契約を交わしている。これらのワクチンについては安全性と効果が確認され次第、EUに供給される見通し。
人口4億5000万人のEUでは23億回分以上のワクチンについて契約が成立している。ECはこれらのワクチンについて、その一部を第三国に供給する姿勢を示している。ただし、EU内ではワクチンの供給時期について遅れが生じるなどの問題も指摘されている。
関連ニュース