先にトランプ氏はサウスカロライナ州知事の顧問弁護士を務めていたバウエース氏を弾劾裁判の弁護人として雇用した。同氏はジョージ・W・ブッシュ政権下で司法省に勤務した経験を持つ。また、26日には2人目の弁護人として元検事のバルビエ氏を雇用した。バルビエ氏は現在、主に刑事事件を担当する弁護士として活躍している。
弾劾裁判の開始まで残り2週間を切っており、誰がトランプ氏の弁護を行うかはまだ決まっていない。報道によると、弁護人らは退陣後の前大統領に弾劾裁判を行うことの法律的根拠を争点としていたものの、トランプ氏は不正選挙に関する論拠を争点としており、両者の間には意見の食い違いがあったという。弁護人らはいずれも報酬を受け取っていない模様。
米下院は13日、ドナルド・トランプ大統領(当時)の支持者による襲撃で「反乱を扇動」したとして、弾劾措置決議案は賛成232、反対197の賛成多数で可決された。
下院は25日に弾劾訴追決議を上院に送付。退任した大統領として初となるトランプ氏の弾劾裁判は2月8日の週に始まる。
退陣後、トランプ氏はホワイトハウスからフロリダ州の別荘へ向かった。それ以降は公の場に姿を現していない。
関連ニュース