ウクライナ保健省は30日、「COVAX」を通じた国内のワクチン接種の第1弾として、2月中旬にファイザー社のコロナウイルスワクチン11万7千回分を受け取ると発表した。その次の「COVAX」ワクチンの供給は、2月中旬から2021年第2四半期の終わりまでとなり、ウクライナは220万から370万回分のアストラゼネカ社のワクチンを受け取る。
欧州委員会(EC)、欧州投資銀行(EIB)およびEU加盟国が参与する「チーム・ヨーロッパ」は、「COVAX」の活動を支援するため8億7000万ユーロ(1105億6000万円)以上を割り当てたと発表した。
プレスリリースでは、マッティ・マーシカス駐ウクライナEU大使の次の言葉が引用された。
新型コロナウイルスは全世界にとって前例のない課題となっており、ワクチン接種はパンデミックを打ち負かす上で重要な役割を果たしている。「チーム・ヨーロッパ」の原則に基づき、EUは誇りを持って、加盟国のワクチンを確保する「COVAX」の取り組みを支援している。ウクライナは最初の被支援国の1つとなった。
また、プレスリリースでは「政府の要望、すなわち、コロナウイルス患者の治療にあたる医療関係者など、リスクにさらされている人々にまずはワクチンの接種を開始したいという要望に我々は賛同している」とも言及されている。
以前、EUは新型コロナウイルス対策の一環として、ウクライナに1億9千万ユーロ(約241億4500万円)を給付した。その後、EUはウクライナに医薬品や医療機器を寄付し、医療制度や感染リスクの高い人々への援助、そして経済回復を支援した。
22日、米製薬大手ファイザーとバイオエヌテックは、世界保健機関(WHO)のワクチン共同購入・配布プログラム「COVAX」と契約を結んだ。
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