先にチェコ外務省はナワリヌイ氏の逮捕についてロシア外務省に抗議を行ったほか、1月23日にロシア各地で起こった抗議活動で多くの拘束者が出た点について避難する声明を発表していた。また、31日の大規模集会を前に、抗議活動の参加者らを拘束する行為は人権に関する国際委法違反にあたるとして、新たな制裁発動を検討するとした。
一方、チェコのゼマン大統領はラジオ番組に出演した中で、ロシア国内の騒動を茶番とする見方を示した。
ナワリヌイ氏をめぐる状況は見世物小屋に過ぎない。彼は民主主義の守護者と謳われている。しかし、モニター(情報のモニタリング:スプートニク編集部)で確認したところ、彼はまずクリミア併合を支持していた。さらに多数の民族主義的なキャンペーンに参加していた。また、スターリンによる強制移住政策、その例として、チェチェン人の強制移住を支持していた。であれば、そうした事例は他にも出てくるだろう。
ゼマン大統領はナワリヌイ氏を「ロシアの民族主義者」と呼んでいる。
一体、彼のどこが民主主義の守護者なのだ。思うに、彼はロシアの民族主義者に過ぎない。それはそれで結構だ。しかし、彼はプーチン体制に反旗を翻す政治家に属している素振りを見せるべきではなかった。彼は単にプーチン氏を批判しているに過ぎない。これは大きな違いである。おそらく、彼は自分がその席に座りたいだけなのだろう。
1月23日、モスクワをはじめとするロシア各地で、逮捕された野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を支持する違法集会が行われた。デモ参加者はナワリヌイ氏の釈放を要求。市民にデモ参加を呼びかけたのはナワリヌイ氏の支持者で、ロシア内務省と検察庁は違法集会の主催者および一般参加者の責任について警告していた。
ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた。