「熟練したパイロットであり冒険を求める人」である米シフト4・ペイメンツ社のジャレド・アイザックマンCEO(37)が乗組員の1人となる。同氏はすでに支払いを済ませており、残り3人の乗組員のスポンサーも務める。乗組員3人はまだ選ばれていない。スペースXは、チームの募集期間を26日間延長した。乗組員の座席のコンテストへの参加は、プロジェクトのサイトで申し込むことができる。
AP通信によると、アイザックマン氏は子どもの頃から宇宙に関心を持っており、2008年にはバイコヌール宇宙基地からの宇宙船ソユーズの打ち上げを見るためにカザフスタンを訪れ、その数年後には米航空宇宙局(NASA)の宇宙船スペースシャトルの最後の打ち上げの1つを目撃した。
アイザックマン氏は2月1日、Inspiration4の結果として米テネシー州メンフィスにある小児がんの治療や研究で知られるセントジュード小児研究病院への1億ドル(約105億円)の寄付を集める計画を発表した。また同氏は同じく1億ドルを自身の資金から病院に提供するという。
Inspiration4と他の宇宙旅行プロジェクトとの違いは、プロの宇宙飛行士が同行しないことにある。
先にスペースXは、月旅行に日本人資産家の前澤友作氏が民間人として初めて参加すると発表した。