ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に実刑判決

2日、モスクワで野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する裁判が行なわれた。同氏は、詐欺と執行猶予条項違反の嫌疑がかけられている。裁判所は、同氏の執行猶予を取り消し、3年半の収容所への勾留を決定した。
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公式判決とは異なり、ナワリヌイ氏が収容所に収容される実際の期間は3年半より短く、自宅軟禁の10ヶ月が差し引かれることになる。

同氏の弁護団は執行猶予から実刑への変更に対し上告する構え。判決に対する上告期間は10日だが、現在、その効力は発効されていない。

以前、ロシア連邦刑執行庁は裁判所に対し、「イヴロシェ社」からの横領容疑に関連し、アレクセイ・ナワリヌイ氏の執行猶予を「再三に渡る執行猶予規定の違反」から実刑に変更するよう要請していた。連邦刑執行庁は、裁判所に一般規則矯正収容所での3年半の収容を要請した。ナワリヌイ氏は2014年に3年半の執行猶予判決を受け、また、自宅軟禁と他の規制遵守の義務を負った。その後、欧州人権裁判所はこれらを違法と指摘し、ナワリヌイ氏への賠償の支払いを命じた。

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ロシア連邦刑執行庁の代表によれば、同機関は長い間、人道主義の観点からこの要求を裁判所に提出することをせず、ナワリヌイ氏が「矯正の道を進む」ことに期待していたという。

1月23日と31日、ロシア全土でナワリヌイ氏の支援のため、一連の無許可行動が取り組まれた。行動の参加者らは同氏の解放を要請した。


ロシアの野党指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏は現地時間の17日夜、治療先のドイツから帰国し、モスクワのシェレメチェボ国際空港に到着して間もなく当局に拘束された。ナワリヌイ氏はこれまで2度の横領容疑で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。加えて12月末には新たな横領容疑が発覚したことにより、ロシア連邦検察委員会はナワリヌイ氏を再び起訴していた

また、猶予期間中に犯した一連の違反行為によりナワリヌイ氏は2020年12月29日以降から当局の捜査対象となっていた。

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