「素人のレディット」とウォール街のヘッジファンドのバトル 一体誰が儲けることができたのか?

「レディット軍団」は、ウォール街の大手ヘッジファンドに戦いを挑み、銀価格の上昇まで成し遂げたのにも関わらず、儲けることができたのは一部のプロの投資家だった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じている。では、誰が一番儲けたのだろうか?
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「レディットとウォール街との戦い」はインターネットという次元での現象となった。レディットユーザーが1月、ゲームソフト小売り大手「ゲームストップ」の株を「気の向くままに」買い占めて値上げすることを決めると、それまで下落ばかりしていた複数の企業の株価は上昇し始めた。

スプートニクは以前、「レディット軍団」とゲームストップ社、さらにウォール街の大口投資家との戦いを取り巻く状況について詳しく報じている

WSJによると、ゲームストップ株の急成長は、アマチュアがプロを超えて勝利したとよく言われているにもかかわらず、利益はウォール街にもたらされた。この出来事で、リチャード・マシャール氏とブライアン・ゴニック氏のセンベスト・マネジメント社ほど儲け(7億ドル)を出した人はいなかった。

センベスト・マネジメント社がゲームストップ社の株に興味を持ったのは、2020年1月に開催された消費者投資会議でゲームストップ社の新CEOが行ったプレゼンテーションがきっかけだったという。

ほとんどのウォール街のアナリストは、ゲームストップの株価下落に賭けており、ポジションは悪化するだけだとみていた。

しかしセンベスト・マネジメント社はゲームストップ社に関心を持ち、同社の株を購入。2020年10月末までに5%以上の株を保有し、保有した株の大部分は1株10ドル(約1050円)で購入した。

これについてマシャール氏とゴニック氏は、ゲームストップ社が次世代ゲーム機の販売まで持ちこたえ、ゲームやアクセサリーの需要が増えれば、株価は上昇する可能性があると判断したという。

ゲームストップ社は、センベスト・マネジメント社の中で最も収益性の高い投資先となっている。これにより、同社の管理下にある資産のポートフェリオは2020年末の16億ドル(約1680億円)から24億ドル(約2530億円)に増加した。一方、他の投資会社はすでに数十億ドルの損失を出している。

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