テドロス事務局長は会見で、ワクチン接種が驚異的な速度で進んでいる点を評価した一方、1回目のワクチン接種さえ始まっていない国はおよそ130ヵ国に達するとして、ワクチン供給の公平性を実現する必要性を指摘した。
世界ではワクチン接種回数が感染に関する情報の数を上回った。これは良いニュースであり、これほどの短期間で成し遂げた達成としては驚異的である。しかし、これらワクチンの4分の3以上はわずか10ヵ国に集中しており、これらの国々のGDPは世界全体の60パーセントを占める。
テドロス事務局長によると、ワクチン接種が始まっていない国は世界でおよそ130ヵ国で、そうした国々の総人口は25億人に達するという。そのうえでテドロス事務局長は高齢者や持病のある人、医療従事者に対するワクチン接種を完了した一部の国々に対し、国内での集団接種を開始する前に、ワクチン接種後進国への供給を優先させるよう呼び掛けた。
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