クルツ首相はさらに、ロシア製ワクチンあるいは中国製ワクチンがEUで承認されれば、オーストリアは同国での現地生産をする用意があるとも加えた。同国APA通信社が伝えている。またクルツ首相は、ワクチンで最も重要なのはその「有効性、安全性、入手の確実性」であり、「地政学的な戦い」ではないと強調した。
これより前、EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表(外相に相当)はEU領内におけるロシア製コロナワクチン「スプートニクV」の使用登録に期待を表明。ボレル氏は、ロシア製ワクチンの成功は、世界にはコロナと闘うツールがさらに増えることを意味している、と強調した。
世界的に権威ある医学雑誌「ランセット」は2月2日、有志を対象に行われた「スプートニクV」の第3相臨床試験の結果をまとめた論文を掲載した。この試験により、ロシア製ワクチンの高い安全性と91.6%の有効性が確認された。
関連ニュース