ロシア大使館が位置する東京の麻布台通りは双方向から日本の警察に取り囲まれている。
北方領土の日 在日ロシア大使館前の抗議活動
© Sputnik / Eleonora Shumilova
麻布通りと桜通りの交差点では、防護盾をもった数多くの警察官が動員されており、大使館へ続く道は通行できないのではないかとの印象を受ける。
北方領土の日 在日ロシア大使館前の抗議活動
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そこでスプートニク特派員が「大使館へ行けますか」と尋ねところ、警察官は通行可能と返事をし、ジェスチャーとともに道を空けてくれた。
北方領土の日 在日ロシア大使館前の抗議活動
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現地時間14時頃、麻布台通りはほぼ人気(ひとけ)がなくなっていた。大使館への通り道は日本の警察の精鋭部隊に守られていた。そこに、桜通り方面から大使館の方へ抗議者の団体が警察とともに歩いてきた。彼らは「北方領土をロシアから奪還せよ」と書かれたバナーを手に掲げていた。
麻布台周辺の通りでは、右翼団体の宣伝車が行き来し、強力なスピーカーを通して「北方領土を返せ」と呼びかけている。それら車両の中には「尖閣諸島は日本の領土」の文字が入ったものもある。
北方領土の日 在日ロシア大使館前の抗議活動
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右翼団体と警察の衝突や事件などについては現時点では情報は入ってきていない。
菅氏、ロシアとの平和条約交渉を続けていく
日本の菅義偉首相は7日、「北方領土返還要求全国大会」にビデオメッセージを寄せ、ロシアとの平和条約の交渉について述べた。
日本では、1855年にロシアと間に二国関係を築く基礎となる条約が結ばれたこと記念して、毎年2月7日に「北方領土返還要求全国大会」が開催されている。この催しには、政府関係者や南クリル諸島(北方領土南部)の元住民が出席する。今年は新型コロナウイルスの影響でイベントの規模が縮小し、オンラインで開催されている。
先ほど、スプートニクが外交・安全保障が専門の神保謙、慶応義塾大学総合政策学部教授に露日関係の現状と今後の展望についてお話しを聞いた。