新型コロナウイルス

ロシア製ワクチン「スプートニクV」は世界的な成功を収める可能性がある=ワシントン・ポスト

米紙ワシントン・ポスト電子版は10日、ロシアで開発された新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」について、以前は批判を受け、過小評価されていたが、その利点のおかげで世界的な成功を収める可能性があるとの記事を掲載した。
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同紙の記事では「そのおかげでソ連がそもそもの初めから宇宙開発競争で米国を追い越した世界初の衛星にちなんで名付けられた『スプートニクV』は、今や世界的なサクセスストーリーとなることができるような様相を見せ始めている」と指摘されている。記事では、先週、英医学誌ランセットに「スプートニクV」の臨床試験(治験)第3相の結果が掲載されたことに言及されている。それによると、「スプートニクV」は世界で最も安全かつ効果的なワクチンの1つであることがわかった。これらのデータは、スプートニクVを「有名なファイザーとバイオンテック及びモデルナのワクチンと同列」に置いている。

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また記事では、「スプートニクV」はその欧米の競合他社のワクチンよりも大幅に安価であり、ファイザー製ワクチンの供給をほとんどの発展途上国で困難にするような超低温で保管するためのインフラを必要としていないと述べられている。

また記事では、10カ国以上が「スプートニクV」の使用を承認しており、おそらくその数は増え続けるだろうとの見方が示されている。記事では「おそらく、少なくとも地政学の観点から、( スプートニクⅤにとって)最大の賞は欧州を獲得することだろう」と指摘されている。先にドイツのメルケル首相は、EU域外、特にロシアで製造されたワクチンを使用する用意があることを表明した。

ロシアは「スプートニクV」について、すでにEUと世界保健機関(WHO)に登録申請を行った。「スプートニクV」の有効性は91.6%、60歳以上の被験者に対する有効性は91.8%。

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