河野大臣は、ワクチン接種の第1段階は2月17日から開始され、およそ4万人の医療従事者に先行接種が行われた後、65歳以上の高齢者には4月からの開始となると語った。一方で一般向けの接種 については、高齢者への接種にどれだけの時間がかかるかを見極めてからでないと難しいとして、実施開始の正確な時期には言及しなかった。
ワシントンポスト紙の記者が質問に立ち、日本国民の多くがワクチンに慎重な姿勢をとっている中、ワクチンの安全性について政府がどう国民の信頼を得ようとしているのか、また河野大臣、菅総理大臣も米大統領および閣僚と同様、公の面前での接種を行うつもりはあるのかと尋ねた。
(河野大臣は会見には英語でのぞんでいる)
河野大臣:「必要とあらば私は喜んで接種第1号となります。世論調査に目を通しましたところ、高齢者の方々の多くがワクチン接種に乗り気でおられます。菅総理大臣もご自身、ワクチンを受けると私におっしゃいました。総理は65歳以上でおられるので、順番はすぐ回ってくると思います。若い世代ですが、ウイルス蔓延を阻止するためにワクチンがいかに重要かをなんとかご理解いただけるよう、私は力を尽くします。この若い人々と私がいかに意思疎通をとるかは実際、より重要な問題です。といいますのも高齢者世代には私も新聞、テレビを通して考えを伝えることが出来るからです。ですから高齢者世代は多くの方々がワクチンを受けていただけるものと私どもは期待しております。」
記者から、今後日本はファイザー、アストラゼネカ、モデルナ以外のワクチンの供給も検討しているかという問いが飛び、ロシア開発のスプートニクⅤも言及がなされると、河野氏はこれに対し、国民全員に必要な数のワクチンを供給するためには現在締結されている合意で十分と答え、日本は政策上、「余分な物は買わない」主義と述べた。
関連記事