火星での生活が可能となる生物 研究で明らかに

火星の大気中で成長する微生物が、ブレーメン大学(ドイツ)の研究者らによって発見された。この研究結果は、微生物学の学術誌「Frontiers in Microbiology」に掲載されている。
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今回の研究では、藍藻(らんそう)が、将来火星の表面に住むことになる人間の生命維持システムの基礎となり、そのシステムを作成できると指摘されている。

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今回研究者らは、藍藻は、火星の気圧が地球より低いのにも関わらず、火星の大気中のガスを炭素と酸素の供給源として利用し、生命活動を維持できることを発見した。また、藍藻を火星の塵が入った懸濁液で繁殖させると、この藍藻は他の生物の餌として利用できることが分かった。さらに藍藻は光合成を行うことから、その副産物として酸素を生成する。

この実験結果から研究者らは、火星の大気中のガスの混合物を、地球の気圧の約10%の圧力で培養させたものが、藍藻をベースとする生命維持システムに適しているという仮説を立てている。また、今回の発見により、火星における生命維持システムは大幅に改善できることが明らかになった。

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