新型コロナウイルス

スウェーデン紙が解説 EUはなぜ「スプートニクV」の購入が必要か

スウェーデン紙「Dagens Industri」で記事を執筆したフリーダ・ウォールナー氏は、各国がなぜロシア製ワクチン「スプートニクV」を購入する必要があるかについて解説した。
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 同氏によれば、欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏は、ワクチン接種プログラムの推進という欧州連合(EU)の努力は「失敗に終わる可能性がある」と認めている。

「全人類のためのワクチン」権威医学誌ランセットがスプートニクⅤは91.6%の有効性と断定
その場合、EUの27ヶ国ではワクチンの接種は国民の約5%にしか行なわれず、この割合はイスラエルや米国、英国よりも低くなる。

ウォールナー氏は、EUはこの状況に関してはセルビアよりも遅れをとっているとも指摘した。一方、同国のワクチン接種の成功の理由は、ロシア製ワクチン「スプートニクV」と中国の「Sinovac」製薬を購入しているためだとした。セルビアの首相の説明では、ワクチン接種は健康問題であり、地政学の問題ではないという。

以前、各国での「スプートニクV」のライセンス生産について、ドイツのアンゲラ・メルケル首相オーストリアのセバスティアン・クルツ首相が言及し、また、ベルギーはロシアの製薬の購入を決定している。

また、ウォールナー氏は、この間、権威ある医学誌『The Lancet』がロシアの製薬を賞賛したことを紹介した。

2日、科学誌『The Lancet』が、高い効果と安全性が認証されたロシア製の新型コロナウイルス用ワクチン「スプートニクV」の臨床実験の第3フェーズの結果を公表した。製薬の効果は91.6%とされ、60歳以上の治験者では91.8%だった。また、同ワクチン接種後の新型コロナウイルスに対する抗体は98%の治験者で確認がされた。

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