やっぱり猫と暮らしたい コロナで見直す家時間の大切さに寄り添うシニア猫

コロナによるリモートワークで自宅で過ごす時間が増えると、今まで時間不足で世話ができないとあきらめていた猫を飼う気持ちが湧いた人も少なくない。初めて飼おうという人はペットショップに行くか、保健所などの保護施設からの引き取りを考えるが、こうした場合は動きの速い、世話のかかる子猫ばかりで、飼育経験のない人は自信を失くして二の足を踏むという。賃貸居住者の場合、大家の許可もとりつけなければならない。このニーズにぴたりとはまる賃貸が昔ながらの面影の残る東京都世田谷区三軒茶屋に出現した。ソラニュースが報じている。
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三軒茶屋の太子堂に保護猫が暮らすレンタル店舗・ワーキングスペース+賃貸住宅の複合施設「サンチャコ」が竣工したのはコロナ禍真っただ中の2020年6月。保護猫のカフェは例があるが、猫との共生をいくつもの形で実現した空間ははじめて。

ソラニュースによれば、サンチャコに暮らすのは全員、シニアの元家猫。人との暮らしに慣れ、大人しい。元飼い主は地域の高齢者たちで、その死後、引き取り手がなかったという猫たちだ。共同スペースに暮らす猫を週1回お世話しながら将来、一人前の飼い主になるトレーニングができる。旅行など長期で家を空ける時も自分以外にも世話をしてくれる人がいるので安心。契約条件には強制ではないが、1年以内に保護猫を引き取ること、退居の際は連れて行くこととある。

サンチャコの売りはまだある。道路に面したレンタルスペース「猫の額」はカウンターが設置してあり、昼間はカフェにギャラリーに、夜はバーとしても使える。これを数時間単位で借り、オーガニック野菜の販売も行われている。店舗を借りるほど高額な支払いもいらず、便利に利用できる。

この他1階にはワーキングスペース、共用スペースがある。布、皮革などテキスタイル素材加工の物づくりの拠点であり、ワークショップやイベント通じて地域とのつながりが図られている。

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