スペイン テロ称賛で有罪のラッパーを支持する抗議デモが暴動にエスカレート

スペイン各地で、今週逮捕され懲役9か月を宣告されたスペインのラッパー、パブロ・ハセル氏(33)を支持する抗議活動が3日連続で行われている。
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ハセル氏は今月12日に出頭予定だったものの、出頭を拒み、15日にカタルーニャ州のリェイダ大学内に50人近くの支持者とともに立てこもった。16日、同氏は逮捕された。

ハセル氏の逮捕は、マドリード、バルセロナ、ジローナ、リェイダ、グラナダなどスペイン各地で抗議デモや暴動を引き起こした。16日から始まった抗議デモでは70人以上が逮捕され、警察官を含めて120人以上が負傷した。

過激派はバルセロナのテトゥアン広場で抗議デモを行い、近隣の通りで暴動を起こした。

​さらに、抗議デモはバレンシアで暴動にエスカレートし、そこで警察は警棒を用いたと伝えられている。少なくとも1人が負傷し、8人が逮捕された。

​マドリードでは、暴動の際の逮捕者を審理している裁判所に若者のグループが一日中押し寄せた。17日に19人が逮捕され、18日にはそのうち13人が釈放された。

18日、スペインの左翼系政党による選挙連合「ウニダス・ポデモス」は、司法省にハセル氏を赦免するよう訴えた。

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2015年、ハセル氏は過激な左翼テロを称賛したとして執行猶予付きの懲役2年刑を宣告された。2018年には再び求刑された。裁判所は、ツイッターでの64件の投稿やYouTubeに投稿した歌の中で、テロリズム(主に極左過激組織「10月1日反ファシスト抵抗グループ(GRAPO)」)を称賛し、王室や国家機関に対する誹謗中傷を含めた発言があったとの判決を下した。

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