ブラジルのセラッナ市には18歳以上の人口が3万人近くいる。このうち妊娠中、授乳中の女性、重病人を除く全成人に3か月にわたってワクチン接種を提供し、科学者がその経過を観察する「プロジェクトS」が開始される。ブラジルの研究者がこのプロジェクトのために選んだワクチンは中国「シノバス」社開発の「コロナバス」。
シノバスにしても他の抗コロナワクチンにしても、接種は感染した場合、重症化を防ぐことは臨床試験で証明されているものの、ワクチンが(無症状の場合も含めて)完全に感染を防止できるかについては十分なデータがない。ブラジルの「プロジェクトS」は、この点を明確にしようという試み。
研究者らはワクチンごとにコロナウイルスに抗する効果がそれぞれ異なるため、感染を防止する力も異なると考えている。
スプートニクは先日、ブラジルの最高裁判所が、政府が国民にコロナワクチンを間接的に強要することを認める判決を下したと報じている。
関連ニュース