豪鉄鉱石大手フォーテスキュー アボリジニの聖地を更地にした件を謝罪

オーストラリアの鉄鉱石大手「フォーテスキュー・メタルズ・グループ」は、アボリジニの土地を更地にした際に、その地域の長老たちが立ち会って儀式を行うという条件を無視したことについて謝罪した。
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同社は、ウィンタワリ・グルマ族の聖地として登録されているWeelamurra Creek地域の土地を更地にする許可を州政府から得ていたが、その際には地域の長老たちが立ち合い、儀式を行うことが条件とされていた。

しかし、同社の管理上のミスにより、代表者が不在のまま予定よりも早い2月1日に更地の作業が行われたという。

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この件を受け、同社のエリザベス・ゲインズ最高経営責任者(CEO)が声明を発表。その声明では、「私はこの件について、ウィンタワリ・グルマ・アボリジニ協会(WGAC)のグレン・カミーユ氏に対し、個人的にフォーテスキューを代表して後悔と心からのお詫びを申し上げます」と述べられている。

WGACのカミーユ会長は、アボリジニ問題担当大臣ベン・ワイアット大臣宛ての手紙で、西オーストラリア州政府がフォーテスキュー社を起訴するように要請した。

ワイアット氏は、この問題を深刻に受け止め、最優先事項として扱っていると述べており、「この件の調査が管理され、迅速に完了することを信じている」との声明を発表している。

2020年9月には、豪英系鉱山企業「リオ・ティント」のジャン=セバスチャン・ジャックCEOが、掘削活動でアボリジニが神聖視する洞窟を破壊した問題を受けて2021年3月に退任することが明らかになった。

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