米国によるシリア国境付近での空爆 その標的が明らかに

米空軍機は、シリアとイラク国境のアルカイム検問所付近の上空を通過した後、シリア東部でシーア派武装勢力にミサイル攻撃したことがわかった。サウジアラビアのテレビ局「アル=アラビーヤ」が26日に報じた。
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同局によると、この攻撃により、イラクのシーア派武装勢力「アル・ハシュド・アル・シャビ」と「カタイブ・ヒズボラ」の戦闘員22人が亡くなった。この2つの武装勢力は、シリア政府軍側につき、ダーイシュのテロリストと戦っている。

これよりも前、ブルームバーグ通信は、今回の攻撃はイラクからシリアにシーア派の戦闘員を送る際に通過する国境エリア付近の建物を標的にしたと報じていた。

米国防総省は、「今回の攻撃は、イラクの米国および連合国の代表者に向けた最近の攻撃に応答するものだ」と明らかにしている。22日には、イラクの首都バグダッドのいわゆるグリーンゾーンが迫撃砲の攻撃を受けた。同テレビ局によると、グリーンゾーンには米大使館などの国家機関や外交公館があり、少なくとも3発のロケット弾が撃ち込まれた。この攻撃による死傷者はなかったという。

先週には、イラクのクルド人自治区にあるアルビル空港周辺にロケット弾が撃ち込まれた。このエリアには米軍が使用する軍事基地が存在する。この攻撃で公務員が1人死亡し、米軍兵士と米国人の専門家が数人負傷した。

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