ニコラ・サルコジ被告は実刑を受けた初の共和国元首脳となった。後日、明らかになったところによれば、サルコジ被告は実刑を受けた1年は電子カメラによる監視体制で自宅監禁状態に置かれる。
2014年に起こったいわゆる「盗聴事件」の審理は、2020年11月末から12月のはじめにかけて行なわれた。
この事件に関する容疑者には、サルコジ氏の弁護士のティエリー・エルゾーグ氏と最高裁判所の元高官ギルバート・アジバート氏も含まれる。
審理内容によれば、サルコジ氏は弁護士を通じて他の調査に関する機密情報と交換にモナコでの職務獲得でアジバート氏を支援する約束ができたという。この場合、他の調査は、リリアンヌ・ベタンクール氏のフランス企業「L'Oreal」の相続人側からのサルコジ氏の2007年の大統領選挙での違法行為に関連する。
フランスの元大統領は自身への容疑を何度となく否定してきた。裁判の中でサルコジ氏は、少しでも汚職に手を染めたり、自身の役職を利用するようなことは1度たりとも行なったことはないと表明していた。
ニコラ・サルコジ氏はフランス大統領を2007年から2012年まで務めた。
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