2人を乗せた航空機は2日未明、米ボストンの空港を出発した。東京地検は出入国管理法違反ほう助と犯人隠避の疑いで、機内で2人を逮捕したとみられる。
会社法違反などの罪で起訴されたゴーン被告は2019年12月に日本からプライベートジェットで不正に出国。東京地検特捜部は2020年1月、テイラー親子ら3人が逃亡を手助けしたとして逮捕状を取得した。米当局は2020年5月、日本政府の要請に基づき米国内で親子の身柄を拘束。日本側は、犯罪人引渡条約に基づき米国に身柄引き渡しを要求し、マサチューセッツ州連邦裁判所が引き渡し可能と判断したうえで、米国防省が10月に移送を決定していた。
これに対し、親子の弁護側は「日本の刑務所で不正な取り扱いを受ける恐れがある」として移送差し止めを請求したが、連邦地裁は今年1月に申立てを棄却。ボストン連邦高裁および米最高裁もこの判決を支持した。
先月27日、産経新聞はテイラー親子の日本への引き渡しが進んでいると報じていた。
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