「ノードストリーム2」に対する米国の制裁はEUの主権侵害=ドイツ政府

ドイツ政府は米国が「ノードストリーム2」に対して発動した制裁は欧州連合の主権を侵害するものであるとし、制裁解除の実現に向けてバイデン新政権と交渉を進める。
この記事をSputnikで読む

ドイツ連邦議会のサイトには、議員から寄せられた質問に対する回答が掲載されている。「ノードストリーム2」に関する質問ついての回答には、次のように記されている。

米国側の担当者が議会上院によって承認され、結果的に自らの職務に公式に就任次第、このテーマは真っ先に交渉される。

また、ドイツ政府は回答の中で、プロジェクトに対する制裁はEUの主権に対する侵害にあたると指摘している。

ガスプロム 「ノードストリーム2」使用開始を2021年と明言

「ノードストリーム2」

「ノードストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定だった。

本プロジェクト実施に反対しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノードストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであり、ウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと説明を繰り返してきた。

コメント