「黒いダイヤ」 日本でナマコ密漁が増加 経済成長の中国の需要に供給追い付かず

日本ではここ数年、北海道から関西、四国地方までほぼ全域で、ナマコの密漁が増えている。3月1日、北海道旭川市でも山口組系の暴力団員ら10人が漁業法違反の疑いで逮捕された。その数日前には大阪岸和田海上保安署が操業が許可されていない水域で586キロのナマコを捕獲した大阪の漁師らを逮捕したばかり。
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ナマコは別名「黒いダイヤ」。ビタミン豊富、防カビの薬効成分のホロトキシンや精力剤の成分のアルギニンがあることから、中国料理では高級食材。中国が経済成長を遂げるにつれ、今まで口に入らなかった層にも広がり、需要は増える一方。ところがナマコの一部は絶滅危惧種に指定されているため操業には制限があり、供給が追い付かない。このことから、日本では許可証を取得しないヤクザらによる密漁が増えている。 

密漁の実態が改善されない原因として摘発の難しさの他、規制の甘さが指摘されており、水産庁は規制強化に乗り出した。12月1日から新しい魚漁法が施行されており、アワビ、ナマコの許可証のない採捕は原則として禁止されることになった。

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