落札者の名は明かされていないが、落札価格はチャーチル元首相の作品としては最高額となった。出品者は女優のアンジェリーナ・ジョリーさん。出品の理由などについても明かされていない。
「クトゥビーヤ・モスクの塔」はチャーチル元首相が第二次世界大戦中に描いた唯一の作品。1943年1月にモロッコのカサブランカで、対ヒットラー連合国の首脳会談が終了した際に描かれたもの。チャーチル元首相はルーズベルト米大統領(当時)とカサブランカを散歩した際にモロッコの沈む夕日に感銘を受け、その景色を絵に残したという。
1日のオークションではチャーチル作品がもう1点落札された。「マラケシュのシーン」の落札価格は190万ポンド(約2億8850万円)で、当初の評価額の4倍の値がついた。
チャーチル元首相は40歳を過ぎてから絵画に興味をもち、その後亡くなるまで約540点を描き上げた。そのうち約45点はモロッコをテーマにしている。
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