アンジェリーナ・ジョリーさん チャーチル元首相の絵画出品 落札価格は過去最高の約12億円

英国のウィンストン・チャーチル元首相(1874-1965)が描いた絵画「クトゥビーヤ・モスクの塔」が820万ポンド(約12億4000万円)で落札された。オークションハウス「クリスティーズ」が発表した。オークションは3月1日、ロンドンで「現代英国芸術」作品として行われた。
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落札者の名は明かされていないが、落札価格はチャーチル元首相の作品としては最高額となった。出品者は女優のアンジェリーナ・ジョリーさん。出品の理由などについても明かされていない。

「クトゥビーヤ・モスクの塔」はチャーチル元首相が第二次世界大戦中に描いた唯一の作品。1943年1月にモロッコのカサブランカで、対ヒットラー連合国の首脳会談が終了した際に描かれたもの。チャーチル元首相はルーズベルト米大統領(当時)とカサブランカを散歩した際にモロッコの沈む夕日に感銘を受け、その景色を絵に残したという。

​1日のオークションではチャーチル作品がもう1点落札された。「マラケシュのシーン」の落札価格は190万ポンド(約2億8850万円)で、当初の評価額の4倍の値がついた。

チャーチル元首相は40歳を過ぎてから絵画に興味をもち、その後亡くなるまで約540点を描き上げた。そのうち約45点はモロッコをテーマにしている。

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