空気漏れのISS 修繕方法に露米飛行士らの間で食い違い

空気漏れ箇所が見つかっている国際宇宙ステーションで、ロシア人飛行士らが亀裂箇所に修繕のために孔を開けようとしたものの、これを米国側が許可しなかったため、修繕作業は一時停止を余儀なくされた。ロシアのマスコミが報じている。
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状況が悪化した場合、飛行士らはステーションを離れざるをえなくなる。

最初の亀裂が見つかったのはロシアのモジュール「ズヴェズダ」の中。「ズヴェズダ」は宇宙貨物船「プログレス」とドッキングするためのサービスモジュールで、最初の発見の後にさらに数か所に空気漏れ箇所が見つかっている。

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宇宙部門の消息筋からの情報では、亀裂は現時点では1か所だけに生じているとされている。亀裂の長さは4.5センチで、ここからステーション内の空気が宇宙空間に漏れ出している。他の空気漏れ箇所は現在、顕微鏡によって調査が行われている。

破損が生じた原因については宇宙船「ソユーズMS」とのドッキングの衝撃が大きかったためではないかと考えられている。

地球から送られた孔埋め用の凝固剤で、あらゆる方法が試された後、ロシア人飛行士らは自動車のガラスにひびが生じた時の処置と同じように亀裂の端に固定するための孔をあけようとした。

ところが米NASAの管制センター側がこの考えに支持を表明せず、米国の専門家らによる状況調査を要請した。ロシア側は専門家の派遣については現段階では承諾していない。

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