研究者らは新型コロナウイルスは心筋細胞に浸透する可能性があることを発見した。その結果、細胞は死滅し、伸縮機能に障害が生じる。
幹細胞を利用した研究では人間の心筋の伸縮をモデル化した組織が作られた。
感染症は細胞を死滅させるだけでなく、伸縮に対応する個々の筋肉繊維を破壊する能力があることが判明した。しかも、それは筋肉の炎症を伴わずに発生する。
研究者の1人であるコリー・ラビン教授は、「炎症はウイルスが引き起こす障害に対して副次的ダメージとなるおそれがあるが、しかし、これは心疾患の初期の原因にはならない」と解説した。
研究結果では、コロナウイルスのこうした特性の危険性は、軽症であっても将来的には心臓に問題が生じるおそれがあるという点にあり、この感染症を特別油断してはならないと指摘している。
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