米軍のアフガン完全撤退は5月1日、ほかの選択肢も視野に=米国務長官

米国は5月1日にかけてアフガニスタン駐留部隊の完全撤退を予定しているが、ほかの選択肢も視野に入れている。アントニー・ブリンケン米国務長官がアフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領に送った文面を引用して現地メディアのトロ・ニュースが報じた。
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ブリンケン国務長官はガニ大統領に対し、5月1日にかけて駐留部隊を完全撤退させる計画はあるものの、ほかの選択肢も検討している旨も伝えた。

大統領殿、お伝えしたいことがあります。ワシントンでは政治的プロセスが進行中であるため、米国はいかなる選択肢も除外しません。我々は5月1日にかけて軍を完全に撤退させることを想定していますが、ほかの選択肢も同様です。

バイデン新政権、タリバンとの和平協定を見直し=ロイター
米国防総省によると、仮に過激派組織「タリバン」が和平協定に盛り込まれている条件を履行する場合、バイデン新政権はアフガニスタンからの完全撤退に関する計画を支持するという。これについて、タリバン側は米国との合意内容を順守していると表明していた。

また、ブリンケン国務長官はアフガニスタンの平和維持に向けて足並みを揃えることを目的に、ロシア、中国、パキスタン、インドの関係閣僚招集を国連に要請する考えがあることを明言していた。


2020年2月末、米国とタリバンは18年間に及んだ戦争の末に和平協定をカタールで調印した。和平協定には、アフガニスタンから14カ月内に外国人駐留軍を撤退させることに加え、捕虜の交換後にアフガニスタン政府と反政府勢力の間で対話を開始することなどが盛り込まれている。

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