コンゴ民主共和国、エボラ対応医師の殺害で16人に死刑判決

コンゴ民主共和国の軍法会議は国内東部でエボラ出血熱の対応にあたっていたカメルーン出身の疫学者を殺害した罪で16人の市民に死刑判決を下した。死刑判決を言い渡された市民はいずれも逃亡を続けている。現地のオカピ・ラジオが報じた。
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カメルーン出身の医師、リチャード・ムゾコさんは2019年4月19日に殺害された。

​報道によると、裁判は2週間にわたって続き、あわせて24人がテロ行為、殺害、略奪、共謀の容疑で起訴された。24人のうち16人に死刑判決が言い渡されたものの、主犯格を含めていずれも逃亡を続けている。残る8人のうち、5人は無罪、3人は懲役3年から5年の有罪判決を言い渡された。

コンゴ エボラのワクチン接種が開始

エボラ出血熱は急性ウイルス感染症で、人間や特定の動物に感染する。2015年に西アフリカで爆発的に感染拡大し、主にギニア、シエラレオネ、リベリアの3か国で流行した。

世界保健機関(WHO)のデータによると、近年の流行では2万8600人あまりが感染し、およそ1万1300人が死亡した。コンゴ民主共和国保健省によると、国内の累計死者数は1600人を超えている。

2021年2月にはコンゴ民主共和国で再び感染が拡大したと報じられていた。

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