女性の乗客3人のうちの1人がタクシー運転手のスバカル・ハドクさん(ネパール出身、32歳)に向かって数回咳をし、ハドクさんの携帯電話を取り上げようとし、その後、ハドクさんのマスクをはぎ取った様子を車載カメラが捉えていた。またABCが地元警察を引用して報じたところによると、乗客らがタクシーから降りたあと、そのうちの1人がタクシーの開いていた窓に近づき、車内と運転手に向かってトウガラシスプレーを噴射したという。
運転手のハドクさんは、乗客の行動は人種的偏見によるものだとし、「私の顔の色が別の色だったら、彼らは私にこんなことはしなかったでしょう。私が口を開いて話し始めると、彼らは私がアジア人であることに気づきました。だから彼らは容易に私を脅かすことができるのです」と語った。
ハドクさんは、すべての運転手と乗客はマスクを着用しなければならないというUberの規則に従ってマスクの着用を求めた。Uberによると、ハドクさんはもう同社で働いていない。Uberは今回の出来事について「ぞっとする」と発表した。ハドクさんはタクシー運転手として8年以上働いていたが、仕事に復帰できないほど大きなショックを受けたという。
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