米ミネソタ州ミネアポリス市 フロイドさん遺族に約29億円の和解金

米ミネソタ州ミネアポリス市は、昨年5月に黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に取り押さえられ死亡した事件について、フロイドさんの遺族に2700万ドル(約29億円)の和解金を支払うことで合意した。NBCが伝えている。
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NBCによると、この決定は3月12日、市評議会の非公開会議において満場一致で採択されたという。

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フロイドさんの遺族はミネアポリス市および取り押さえに関与した4人の警官を相手取り連邦訴訟を起こしていた。遺族は、フロイドさんを死に至らしめたのは警官の研修・訓練過程における問題でもあると主張していた。この訴えが陪審員裁判で審議された場合、和解金よりもはるかに大きな罰金が課されていた。


2020年5月25日、米ミネソタ州ミネアポリス市の警察官は20ドルの偽札使用の疑いでジョージ・フロイドさんを拘束。公開された動画によると、拘束の際に警官はフロイドさんの首を7分にわたり押さえつけており、その間、フロイドさんは息ができないと訴え続けていた。フロイドさんは意識を失い、病院に運ばれたが死亡が確認された。2回の解剖により、フロイドさんの死亡理由は暴行によるものだと断定された。

この事件により、元警官とその同僚警官3人が逮捕された。ジョージ・フロイドさんの死は、警察の残虐行為と人種差別に対する大規模な抗議活動を引き起こした。

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