グルツェヴィチ教授は「これらウイルスは私たちの自然な同居人であり、大半の人間の体内に存在します。基本的に、人は生涯にわたりこれらと共存し、何の悪性腫瘍も発症しません。これらウイルスががんを誘発するのは、特定の条件下においてのみなのです」と説明する。現在、このようなウイルスは7つ確認されているという。
B型肝炎ウイルス:肝臓がんを発症させる可能性があるC型肝炎ウイルス:肝臓がんを発症させる可能性がある エプスタインバーウイルス:ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、微咽頭がんを誘発する可能性がある ヒトパピローマウイルス:このウイルスの特定種は子宮頸がん、口腔がん、咽頭がんを誘発する ヒトヘルペスウイルス8型:カポジ肉腫、一部リンパ腫 ヒトTリンパ球向性ウイルス:T細胞白血病、T細胞リンパ腫 メルケル細胞ポリーマウイルス:メルケル細胞癌
グルツェヴィチ教授は、患者が悪性腫瘍を発症した場合、それはウイルス感染直後ではなく、長い潜伏期間を経てのことだと強調した。潜伏期間は3-5年から15-20年にも及ぶという。
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