ボリビアの元暫定大統領がクーデター計画の容疑で拘束

南米ボリビアのヘアニネ・アニェス元暫定大統領が当局に拘束された。アニェス氏は拘束を免れるため、洗濯籠に隠れていたという。アニェス氏にはテロ計画、暴動の扇動、クーデター計画に関する共謀罪の容疑がかけられている。ボリビアのエル・デベール紙が報じた。
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アニェス元暫定大統領は親戚宅にいるところを当局によって発見された。当局が押し掛けた際、親類らは拘束を阻止するため、抵抗したという。これにより親類らのうち、2人が拘束された。また、アニェス氏の娘も拘束されたが、その後、釈放された。現在、アニェス氏は行政・立法府のあるラパス県の施設に収容されており、事情聴取が行われている。

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アニェス氏はテロ計画、暴動の扇動に加え、当局が捜査を進めているクーデター計画に関する共謀罪の容疑で逮捕された。

逮捕されたアニェス氏はブログに米州機構と欧州連合宛の声明を発表し、調査委員会の派遣を要請した。声明の中でアニェス氏は、与党「社会主義運動」の政策に懸念を表明し、ボリビアにおける体系的な人権侵害を批判するよう、国際機関に訴えた。

先にボリビアではアルヴァロ・コインブラ元法相に加え、ロドリゴ・グスマン・元エネルギー相も逮捕されていた。検察は同様の容疑で10人の政府関係者、および軍関係者に対して逮捕状を出した。

ボリビアでは2019年10月20日に実施された大統領選で大規模な不正行為があったと野党が批判した。エボ・モラレス大統領(当時)は軍による圧力と国内における抗議活動の高まりを受けて辞職し、出国した。その後、ボリビア政府の高官らは次々と辞職した。

政権を奪取したアニエス氏であったが、2020年の大統領選ではモラレス派で社会主義者のルイス・アルセ元経済・財務相が勝利した。

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