レディング刑務所のバンクシー作品が塗料で台無しに 現場に残された故ライバルの名

英ストリート・アーティストのバンクシーがレディングの刑務所の壁に描いたグラフィティの一部が何者かによって塗りつぶされた。バンクシーは同刑務所は収監されていた劇作家オスカー・ワイルドが綱を伝って脱獄を図る場面を描いていたが、綱の先に描かれたタイプライターが赤い塗料で塗りつぶされた上に、その下の部分に『ロボ・チーム」という文字が入れられている。ロボとはバンクシーのライバル的存在だった「ロボ王」ことジョン・ロバートソンをほのめかしているとされている。BBCが報じた。
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バンクシーのグラフィティが同刑務所の壁に出現したのは3月1日。後日、バンクシーは作品を描く様子を映した動画を公開している。

報道によれば、グラフィティを塗りつぶした人物を現在、警察は捜査中。レディング市文化評議会の一員のカレン・ローランド氏はこの件について「悲劇」ではあるが「おそらくは起こるべくして起きたこと」と語っている。

​「ロボ王」の偽名で活動していたジョン・ロバートソン氏は英国のアンダーグラウンド芸術家として名をはせていた。ロバートソン氏とバンクシーとのライバル関係は2009年、バンクシーがロバートソン氏の絵の上に作品を描いたことから反目へと炎上し、英国のチャンネル4制作のドキュメンタリーTV映画『グラフィティ・ワー(グラフィティ戦争)』の主題となった。ロバートソン氏は2014年に死去している。

レイティング刑務所は1895年、劇作家の オスカー・ワイルドは1895年、卑猥行為を咎められ、この刑務所に1年半服役していたことで有名。

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