ヒトのiPS細胞から胚盤胞、豪の研究チーム

豪州のホセ・ポロ教授が率いる研究チームが、ヒトのiPS細胞から、受精卵が胎児になる初期段階である「胚盤胞」を世界で初めて作った。豪州メルボルンにあるモナシュ大学が発表した。
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発表によれば、複数の国の研究者からなる国際研究チームは、皮膚の元になる細胞を3次元的な構造で再生し、形態的にも分子生物学的にも胚盤胞に似たものを作り上げた。

この胚盤胞により、受精卵発生初期の研究を進めることができるほか、不妊や早期流産の原因についてよりよく知る手助けにもなると指摘されている。

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去年、英国とオランダの生物学者が、ヒトの発達の初期段階を研究するために幹細胞からモデルを作製した。これより前、スカンジナビア人の研究者らは、脳のさまざまな部分が初期の発達過程でどのように形成されるのかサンプルで観察するため、人間の胎児の脳のモデルを幹細胞から創り出した。2020年の3月には、スウェーデンの研究者らが、新型コロナウイルス感染で影響を受けた肺組織の治療に幹細胞を使用することを考案した。

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