今回の国務、国防長官のアジア歴訪は、ジョー・バイデン政権誕生後、米国の政府高官が行う初の外国訪問であり、この外遊の中で、きわめて多くの中国批判が行われていることは非常に象徴的なことだとフランス24は伝えている。
たとえば、アンソニー・ブリンケン国務長官は、地域における緊張を高めているとして、中国を直接、非難した。「我々はインド太平洋地域は自由で開かれたものであるべきだとの意見で一致している。周辺国はルールを遵守し、平和的に紛争を解決するために協力しなければならない。とりわけ、中国が威圧的、攻撃的な姿勢で自分の思い通りにしようとするなら、米国はそれを押し返す」と述べた。
一方、ロイド・オースティン国防長官は、日本の担当閣僚に対し、米国防総省にとっての最大の脅威と位置付けている中国に対抗するための連携を呼びかけた。
今回の両長官の来日は、バイデン大統領がオンライン形式による日米豪印首脳会議を開いた数日後に行われた。中国はこの会合およびブリンケン国務長官とオースティン国防長官のアジア歴訪について、米国はインド太平洋地域で縮小版NATOを構築しようとしているとして、これを非難した。
米国務、国防長官は日本訪問後、韓国に向かう。フランス24は、米国は北朝鮮との接触を試みたが、北朝鮮から回答が得られないことから、今後どのように対処すべきか熟考していると伝えている。
ロシアと中国の関係強化はNATOに対する挑戦だという話題については、「スプートニク」の過去の記事でお読みいただけます。
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